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Vol.23 辞令

辞令


生まれて初めて、「辞令」をいただいた。
と、母に言ったら、「あたしは入社したときにももらったよ」とのこと。
なんと、「辞令」、配属されるときに、出るべきものだったようだ。
まあ、あんまり「普通」の会社ではないので、と言い訳してみた。

その辞令の内容は、
「商品部 商品企画課」
という。
「へーっ」と、思った。
今まで、一番わかりやすい肩書きだったのだ。

また、新たな気持ちで頑張りましょう、という気になりました・・・

☆注意:
(小さな会社の七つの海は、人が新しく入ったり、そうしたことで組織編制が行われる、伸縮自在な会社である。
なので、営業部以外、固定の「部」は今までない。
今後は固定化していくと思いますが、それを踏まえてお読み下さい。)

今思い出せば・・・

入社して、最初に配属が決まったとき、私は「ビジネスサポート課 クリエイティブディレクター」だった。
ビジネスをサポートするクリエイティブディレクター?
当時、クリエイティブディレクターと一般に言われる職業のことすら知らなかった私は、そんなもんなのであろうと思ったが、今思うと、ヒヨッコの肩書きではない。
行く先々で、名刺を渡すたびに、相手の人が戸惑ったのは言うまでもない。
話題性はあったので、地味な私にはある意味おいしいともいえたのだけれど。
実際、ある取引先の人はことあるごとに、
「なんてったって、クリエイティブディレクターでしょう、そりゃあ、すごいことしてくれるでしょう」
と言っていた。
…肩書きだけでは、何もならないのだが。

その次は、「第二営業部 商品開発」。
営業部の商品開発、である。
これも、説明の必要な肩書きだった。
要するに、営業もするし、商品の開発にも携わるひと、ということだ。(正確には、開発は川上氏など研究者をさす言葉だと思うのですが)
これは、取引先(輸入元やメーカーの方)に渡すのに、勇気の必要な名刺だった。
だって、商品を開発してしまう人である。
何しろ、基本的には七つの海は代理店なので、メーカーから商品を売ってもらって商売をさせていただいているのである。
にもかかわらず…私、世界80ヶ国で販売されている化粧品の本物の「商品開発」の方にも、この「商品開発」の名刺をお渡ししてしまった。(3ヶ国語くらいぺらぺらの白衣の似合う、科学者である)
器の大きい方なので、気にされていなかった…と、願っている。

そして、今回、晴れて「商品部 商品企画課」となった。
読んで字のごとく、の仕事内容である。  (まだ、始動して2、3日だけれど)
今までで、一番身の丈になじむ感じがする。
すっきり、心機一転、という感じである。

ここまで一緒に歩いてきた。

これが、私が入社以来2年余りで経験した「所属」で、その時々少しづつ仕事内容も変わったりもしたのだけれど、結局まったく変わらないことが一つだけある。
それが、この仕事。
「ねば塾まん天」である。
入社以来、ひたすらひたすら、ねば塾まん天だけは私のそばを離れることなく、ずっと一緒にここまで来た。
私のここまでの仕事人生は、まさにねば塾まん天だ。
そしてこのことを、私はとても誇りに思う。

まだまだ未熟な私ですが、これからも「ねば塾プロジェクト係」として一歩一歩あゆんでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ねば塾プロジェクト係 K

 

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