「ロング ライフ デザイン」
日曜日に、TBS系列の「情熱大陸」という番組を見た。
出ていた人は、「ナガオカケンメイ」デザイナーだ。
八歳でデザイナーにあこがれて、八歳からこのカタカナの名前を使っている、生粋の(?)デザイナー。
彼は、長く愛されているデザインこそ優れたデザインかつ使い易いものだと考えていて、
「ロング ライフ デザイン」
という言葉を使っていた。
そうしたロング ライフ デザインのものだけを集めたお店「D&DEPARTMENT PROJECT」を経営している。
このお店では、商品の紹介と共に「ロング
ライフ歴」なる年数が表示されていて、その商品がデザインされてからどれくらい変わらずに作られているかがわかる。
とても長いものだと、200年前からデザインの変わらないノート、などがある。
200年前にデザインされたものが200年後の今も良いデザインとして評価されるということは、すごいことだなあと思うし、本当に無駄がないということはそういうことなのかな、と思った。
彼の著書。続編も出ていて、彼の仕事の記録。いろんなヒントがある。
また、「捨てることを前提に考えるのではなく、ずっと長く使うこと、そのことこそをを考えるべきだ。」といった意味合いの言葉が心に残った。
今、環境に良いというとやはり「リサイクル」ということが頭に浮かぶが、どうしたって一番良いのは「捨てない」ということだ。
もしくは「リユース」、繰り返し使うこと。
沢山ものがあるからって、豊かなわけじゃない。
最新のものが、格好良いことの全てじゃない。
「リユース」ということで言えば、びっくりしたのは、お店の紙袋も他店の紙袋に「D&DEPARTMENT PROJECT」の文字が入ったテープをぐるりと貼っただけのものを使用していること。
でも・・・買い物する人としては、特にそれで構わないのだ。
紙袋の機能は、お店から自宅なり何なりに持ち運ぶ、ということに尽きるから。
色々、考えさせられる番組だった。
ご興味のある方は、「ナガオカケンメイ」ないしは「D&DEPARTMENT PROJECT」で検索されると良いと思う。
デザインという切り口で、環境問題や地場産業のことまで考えている、すごい人だ。
(有)七つの海 ねば塾プロジェクト K
追伸:
先週末の宮城県・岩手県で起こった地震について、被災者の皆様にお見舞い申上げます。
特に今回の地震では、余震が多いと聞きます。また、夜間冷え込むと聞きます。
一刻も早い全面救助と、復興を願っています。
また、亡くなられた方々のご冥福をお祈りしております。
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