石鹸は「熟成」する、ということをご存知だろうか?
時に人はそれを「劣化」と混同するが、それとは異なる。
ここで言う石鹸の「熟成」は、混ぜ合わされた素材と素材が溶け合い安定してゆく過程のことだ。
ただ、例えばチーズの「熟成」が行過ぎれば「腐敗」につながるように、石鹸のそれも行過ぎればいつかは「劣化」になるだろう。
けれども程よく熟成したそれらは、「熟成」を薬品によってとめられたものたちに比べすこぶる豊かだ、と思う。
熟成した石鹸のこなれた豊かな泡は、素肌をなめらかにすべり、やさしく包み込んでくれる。
現に、石鹸の発祥地とされるシリアでは、何十年物の石鹸が高値で取引されていると聞く。
まん天花石鹸の「熟成」
かくいうわたし達のねば塾まん天花石鹸も、「熟成」する石鹸である。
その過程で香りも程よく溶け合い、素地もより落ち着いてゆく。
そしてそのとき、色も変わる。
象牙色というか、土の色というか、なんとも形容しがたい黄みを帯びた色である。
・・・泡立ててみました。もちもちクリーミーな泡立ちです!
私は、試作品の段階で初めてこの現象を見たとき、とても驚いた。
大丈夫なんだろうか?と不安になった。
なぜなら、石鹸全体ではなく縁から色が変わってきたからだ。
ちなみにこれは、石鹸を型押しする関係で縁が最もやわらかく熟成が進みやすいためだと考えられる。
きちんと理由があり、「問題ない」と石鹸と化粧品のプロフェッショナル(笠原塾長・川上氏)のお墨付きをもらい、私は心底ホッとし、また石鹸というものの奥深さに感嘆した。
石鹸の奥深さ。
なおこの現象は、製造日によっても変化することが考えられる。
全てが天然素材ゆえの、味わい深さだろう。
(有)七つの海 ねば塾プロジェクト係 K
※ねば塾まん天花石鹸の使用期限は弊社出荷時にて3年以上ございます。製造日を確認されたい場合は、その旨お問い合わせいただければと存じます。
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